スリと肘鉄とエッフェル塔

Parisでの Atelier Choux社との商談も終えた翌日

2019年1月12日

 

 

なんとなく気配を感じて
背中のリュックに手をやると
【えっ!?開いている!】

 

 

エッフェル塔とセーヌ川の間で
人もまばら。
決して人混みではない。
そんな状況が私を安心させてしまった。

 

13秒前。

 

背負っていたリュックを前にまわし
手ぶくろを出した後、確かにファスナーを閉めリュックを背中に戻した。

 

閉めたことに間違いはない!

 

「リュックのファスナーが開いてる!
スラれたかも!?」
と前を歩く2人に向かって叫んだ!!!

と同時に
右肩のリュックの肩ひもを外して前にまわそうと右ヒジを動かす

『ドスッ!』
何かにヒジが当たった。

 

次の瞬間
遠心力でスピードとパワーを
増した私の右手の甲が
彼(たぶんスリ)の右わき腹にヒット!

 

ちょっとよろめく彼(きっとスリ)

彼(ほぼスリ)のポケットから黒いものがとび出て落ちそうになる。

 

私の財布は黒い長財布。
黒い物体は私の財布か!?
と宙を舞う物体を凝視したが、それは黒いスマホだった。

「sorry!」
そう言いながら
彼(間違いなくスリ)の顔をにらみ
目を合わせる。

 

前にまわしたファスナー全開のリュックの中を手さぐりで確認。
その間も目を合わせ続ける!

日本円の入った黒い長財布。◎ある
ユーロとカードが入った財布。 ◎ある
パスポートが入ったケース。 ◎ある

スマホはダウンコートのポケットの中だから問題ない。

 

ちょっとホッとした。
大事なものはとりあえず全てある。

 

彼(完全にスリ)は目をそらし
かろうじてイヤホンコードで救われた宙ぶらりんのスマホを握りしめ
走る訳ではないが、かなりの速足で立ち去っていった!

 

立ち去る彼(100%スリ)の後ろ姿を
視野に入れつつ、さっき手さぐりで確認した大事な3つを目視で確認。
大丈夫!
無事だ!!

人がまばらなのに
何故に私の肘鉄が当たる距離にいたのか…それは彼(事を成し遂げられなかった)が、リュックのファスナーを開けたスリだからに間違いない訳で、
奇跡的に餌食になることから肘鉄とボディブローで逃れることができました。

 

あと1秒

肘鉄が遅かったら。。
と考えると身震いします。

 

どんな時も油断禁物。
気をつけねば!

 

 

 

 

こんな風にリュックを背負って闊歩してました。。

 

 

 

最後の夜に再びエッフェル塔を訪れた際は、こんなにも輝いた姿を見せてくれました。

 

 

Parisのおくるみ Atelier Chouxこちら

 

 

 

 

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